【レビュー】「疾走」(重松清)ページめくりが止まらない圧倒的鬱鬱鬱!!

 
今回紹介するのは、バイト先の友達におすすめされた重松清作「疾走(上下)」です。
 
友達からは激重だけど本当に疾走するかのように読み終わるって言われて、最初のページをちょっと読んでなんか読まなくなって、そのあとしっかり読んだら一気に読み終わりました。
一気に物語の中に引きずり困れる感じは、
前回紹介した貴志祐介作「新世界より」と同じくらいです。
 

 

 

「疾走」(重松清)のあらすじ

 
【上巻】
 広大な干拓地と水平線が広がる町に暮す中学生のシュウジは、寡黙な父と気弱な母、地元有数の進学校に通う兄の四人家族だった。教会に顔を出しながら陸上に励むシュウジ。が、町に一大リゾートの開発計画が持ち上がり、優秀だったはずの兄が犯したある犯罪をきっかけに、シュウジ一家はたちまち苦難の道へと追い込まれる…。十五歳の少年が背負った苛烈な運命を描いて、各紙誌で絶賛された、奇跡の衝撃作、堂々の文庫化。
【下巻】
 誰か一緒に生きてください―。犯罪者の弟としてクラスで孤立を深め、やがて一家離散の憂き目に遭ったシュウジは、故郷を出て、ひとり東京へ向かうことを決意。途中に立ち寄った大阪で地獄のようなときを過ごす。孤独、祈り、暴力、セックス、聖書、殺人―。人とつながりたい…。ただそれだけを胸に煉獄の道のりを懸命に走りつづけた少年の軌跡。比類なき感動のクライマックスが待ち受ける、現代の黙示録、ついに完結。(「BOOK」データベースより)
 
 
現代の日本とほぼ同じ時代設定で、分かりづらい言葉もないので非常に読みやすいです。
文量は上下二冊なので、多いですが上巻終盤から一気にスピードアップするので、ボリュームは気になりませんでした

ジャンルは救われない少年の地獄系。
 
 

激重な「疾走」の面白いところ

 

 
上巻は主人公とその兄ちゃんのせいで徐々に家族がぶっこわれていきます。温かい家族の描写からぶち壊れていく様を見るのは本当にきつい。
ただただきつい。もうそれだけ。

でもやっぱり、そんな地獄の中にも一つの光明はあるもので、その光明に支えられながら生きる主人公の強い姿には、勇気をもらったり。
 

いじめものみたいなレベルの地獄ではありません。私たちの想像できる範疇を軽く超えていきます。だから、物語としては非常に読み応えがあるんですが
ただただメンタル的にきついです。
小説読む前にメンタルきつかったら絶対にやめましょう。傷に塩塗るどころじゃないです。

でも、そんなきつさに共感、のめりこめばこむほど光明に支えられる主人公の感動に同じく涙するかもしれません。
 

あと、エログロ描写も少しあるのでそこらへん苦手な人はだめですね。
 

僕としては一気にがーっと読める作品って内容問わず、読後感は充実するのでおすすめ。
なんか最近、日々が空虚だなって思ったらぜひこれ読んでほしい。

自分がいかに恵まれていて、こんなぼーっとしているのが幸せなんだなって思います。
 

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