交感神経と副交感神経について
今回は
- 交感神経
- 副交感神経
についてお話します。
どちらも良く聞きますよね。どっちがいい悪いというわけではなくて、それぞれに効果、意味があります。そして、この二つは僕たち人間が意図的にコントロールできるのです。
二つの違いと、コントロールの方法を解説していきたいと思います。
自律神経とは
交感神経と副交感神経は、人間の神経系の中の末しょう神経の中の自律神経のうちの二つです。
自律神経とは、内臓の働きや代謝、体温などをコントロールする神経の事です。つまり、交感神経と副交感神経も、代謝、体温などをコントロールする働きがあるということです。
この二つの違いは、「緊張」と「リラックス」です。
交感神経とは
交感神経とは簡単に言えば、緊張させる神経です。
緊張といっても、僕たちがプレゼンや試合の前にする緊張というネガティブなイメージだけではありません。
リラックスしすぎると試合に勝てないのと同じで、体のパフォーマンスを高める為に緊張状態に持っていくのです。
交感神経は「戦うための神経」ともいわれていて、僕たち人間が生きていくうえで必須の神経になります。
副交感神経とは
副交感神経は交感神経の逆で、リラックスさせる神経です。
睡眠状態などの心身が休息をとっている状態は、副交感神経が強い状態になっています。
交感神経と副交感神経のバランス
交感神経と副交感神経を超簡単に説明しました。
大事なのはこの二つのバランスです。
交感神経が強くなれば(優位になれば)、副交感神経は抑えられます。
副交感神経が優位になれば、交感神経は抑えられます。
理想の状態は、交感神経と副交感神経が1:1の関係です。この状態は、活動モードと休息モードをじょうずに切り替えることができるので、一日のパフォーマンスの質が非常に高いです。
逆に交感神経が偏って優位だと、必要以上にイライラしたり、緊張ばっかりでパフォーマンスが低下したりする一方で、副交感神経は抑えられているのでうまく休息もとれないという最悪のパターンです。
こうなってくると、不安障害や不眠症などに繋がります。
もう一方の副交感神経が優位である場合は、過剰にリラックスをしてしまうために、やる気や意欲、闘争心がなくなりうつ状態に近くなってしまいます。
交感神経が強すぎてもよくないし、副交感神経が強すぎても良くない。大事なのはバランスです。あなたの生活は、どっちが強そうでしょうか。
自律神経をコントロールする方法
では、バランスが大事な自律神経をコントロールする方法はなんでしょうか。
それは、呼吸です。
呼吸は、吸うときに交感神経を優位にして、吐くときに副交感神経を優位にさせる働きがあります。深呼吸では、吐く息のほうが長いですよね。
あれは、副交感神経を優位にして体をリラックスさせるためなのです。
怒りっぽい人の呼吸が浅いの理由も、これが一つです。
イライラしているとき、緊張しているときに深呼吸してみてと言われるのは、副交感神経を優位にさせる為だったんです。
なので、交感神経が優位だなと思ったときは、息を吸った時間の倍の時間で息を吐きましょう。
逆に交感神経を優位にしたい場合は、呼吸を浅くすればいいってのもあるんですが、呼吸が浅くていいことはないので、その場合は
- 早く歩く
- 温かい飲み物を飲む
などがお勧めです。